和光につどう教師たちのプロフィール

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教員プロフィール


経済経営学部 経営学科/教授

平井 宏典 ヒライ ヒロノリ

研究分野…産学連携実践論、文化経営、博物館経営
最終学歴…東洋大学大学院経営学研究科博士後期課程
学位…博士(経営学)東洋大学大学院(2008年)

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和光3分大学

(最終更新日:2022-06-30)

【教育活動】
・2013年4月、和光大学経済経営学部経営学科に産学連携実践論担当の専任講師として着任、現在に至る。

現在、経営学科では「産学連携実践論」を主として、「競争戦略論」、「経営戦略論」、他に各学年の「ゼミナール(産学連携実践論)」、「卒業論文・卒業研究」を担当している。主担当科目である産学連携実践論は、経営学を体験的に学習するグループワークを主体とした実践的な科目として、いかに実際のビジネスに近似した環境を作るかを中心的な課題としている。本講義で実施するプロジェクトは企業のお手伝いや現場の真似事にならないように、提携企業の協力の下、実際のビジネス(イベント)を現場で実施させていただくようにしている。また、グループワークを主体とすることで、ビジネスパーソンに必要不可欠な能力として企業が求めているコミュニケーション能力、主体性、チャレンジ精神等の伸長を図っている。


【研究活動】
主たる研究は、文化芸術分野におけるマネジメント、特に博物館の差別化戦略(博物館経営論)を専門としている。従来、その大多数が公立館である日本の博物館は「経営」という概念が希薄であったが、1990年代の厳しい財政状況に呼応する形で理論・実践の両面において博物館経営論の重要性が高まってきた。わが国における博物館経営論は盛んに研究がなされるようになって20 数年しか経ていない、いまだ発展途上の研究領域であるといえる。

博物館経営論の研究は、博物館学、文化政策、公共経営をはじめ、関連する社会学、教育学等も含めた学際的な視点が必要不可欠であり、今度も多角的な分析視座を持ち、オリジナリティのある研究を進めていきたい。本研究では、博物館の経営戦略を内部志向型と外部志向型の2 つの志向性に分類し、そのバランスを図ると共に、後者をより現代的な課題として外部経済効果を実現するマネジメントを主眼としている。近年は、地域連携の重要性が高まる中で、多様なステークホルダーを博物館の価値創造プロセスに取り込む共創戦略(Co-creation)を中心に研究している。


【学外活動】
・日本ミュージアム・マネージメント学会会員、全日本博物館学会、環境芸術学会、経営行動研究学会
・茅ヶ崎ゆかりの人物館経営アドバイザー、真鶴まちなーれディレクター
1. 2010年6月,日本ミュージアム・マネージメント学会第15回大会(於:国立科学博物館)にて共同研究発表(「サイエンスコモンズを利用した博物館学新領域研究の提案」,◎嘉村哲郎・奥本素子・平井宏典(科学研究費課題番号:22601002))
2. 2010年8月,日本ミュージアム・マネージメント学会基礎部門研究部会平成22年度第1回研究発表会(於:大妻女子大学生活科学資料館研修室)にて研究発表(「提言:ミュージアム・リテラシーを涵養する地域連携を主眼としたマネジメント」).また、同会にて引き続き共同研究発表(「ワークショップ:ミュージアム・リテラシと地域連携に関するマネジメント要素の導出」◎嘉村哲郎・奥本素子・平井宏典).
3. 2012年6月,日本ミュージアム・マネージメント学会第17回大会(於:東京家政学院)にて研究発表(「博物館経営における共創概念の意義—参加型プラットフォーム構築における諸要件を中心として」).
4. 2012年12月,日本ミュージアム・マネージメント学会基礎部門研究部会平成24年度第2回研究会(於:東京都美術館)にて研究発表(「統括〜米国におけるNPOマネジメントとミュージアム・マネジメントの関係性」).


【著作・論文(及び作品)】
著作…
日本建築学会編『生活景―身近な景観価値の発見とまちづくり』(共著)学芸出版社,第Ⅳ部第5章担当,2009年.

論文…
1. 「テクノロジーとマーケティングの共鳴<プロジェクト研究>」『経営力創成研究』(共著)第5号,2009年(研究ノート).
2. 「産学連携の新たな実践型ビジネス学習―共栄大学World Learning Atlasの実践―」『共栄大学研究論集』(共著)第8号,pp.79-91,2010年(研究ノート).
3. 「観光教育に特化した産学連携によるリアルビジネス授業の実践に関する研究―共栄大学World Runの実践」『共栄大学研究論集』(共著)第9号,pp.109-119,2011年(研究ノート).
4. 「企業ミュージアムの基本的性質に関する分析―事業関係性と機能の充実度による分類手法」『共栄大学研究論集』第10号,pp.141-155,2012年.
5. 「共創概念に基づく博物館経営の考察—参加型プラットフォームの構築における主体の差異を中心として―」『日本ミュージアム・マネージメント学会研究紀要』第17号,2013年.
6. 「わが国における博物館経営論の変遷と最新動向」『和光経済』第47号3巻, pp.45-52, 2015年.
7. 「博物館における安全性分析に関する試論:独立行政法人国立美術館をケースとして」『和光経済』第48巻2号, pp.17-26, 2016年.


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