和光につどう教師たちのプロフィール

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教員プロフィール


表現学部 総合文化学科/教授

深沢 眞二 フカサワ シンジ

研究分野…日本中世近世文学、とくに連歌俳諧
最終学歴…京都大学大学院文学研究科単位取得退学
学位…文学博士(京都大学、2005年11月)


(最終更新日:2018-05-09)

【教育活動】
・1993年4月、和光大学人文学部文学科に日本近世文学担当の専任講師として着任
・1995年4月、同学部文学科助教授に昇格(2000年4月、人文学部は表現学部に改組)
・2005年4月、表現学部文学科教授に昇格
・2007年4月からは表現学部総合文化学科教授、現在に至る

総合文化学科において、主として近世日本文学の講義を担当している。室町時代から江戸時代にかけての連歌俳諧を中心に講義し、また、演習形式での読み解きの指導をしている。ゼミナールのテーマは、芭蕉の連句および発句である。また、御伽草子や浮世草子といったジャンルも講ずるほか、国語科教職免許の必修科目である日本文学序論を講義している。卒業論文の指導においては、日本の文化・文学全般にわたる卒業論文の指導を行っている。また、共通教養科目においては「連句づくりをたのしむ」という科目名で、本学全学部生を対象に歌仙連句の実作を指導してもいる。さらに、表現学部総合文化学科の「プロゼミ」も担当している。


【研究活動】
日本古典文学研究者として追求しているテーマは、大きく3つに分けることができる。

第一に、和漢聯句。かねて『和訓押韻』のような特殊な辞書の成立の過程を明らかにし、また、「永雄素然両吟和漢千句」などの具体的作品を読解することで、「和漢」という特殊な文芸の様態を考究してきた。近年は近世期初頭の禅僧・儒者・武家の交流の場で「和漢」が興行されることについて考察を深め、とくに林家の好尚が、中世連歌から近世俳諧へ、「和漢」形式というバトンを受け渡す役割を果たしたことを論じている。このテーマについては、科学研究費の出版助成金を得て、2010年 1月『「和漢」の世界―和漢聯句の基礎的研究―』を刊行し、成果をまとめた。その後も「策彦周良の聯句文芸」等の論考がある。

第二に、連歌や俳諧の連想語語彙集(寄合書・付合書といわれる一群の辞書)の発生と変遷を研究している。2005年12月に『近世初期刊行 連歌寄合書三種集成』を刊行した。また、2017年には近世初期俳諧の連想語語彙集『便舩集』の翻刻と索引を公刊する予定である。

第三に、芭蕉の発句や連句の注釈を試みている。近代俳句の感性から解釈されがちな芭蕉の作品を、芭蕉の時代に立ち帰り、俳諧師の常識であった連歌の作法・語彙・趣向に照らして読み直す試みである。その成果は、2004年9月刊『風雅と笑い―芭蕉叢考―』、および、2015年1月刊『旅する俳諧師―芭蕉叢考二―』の 2書にまとめた。その後も「芭蕉携行の句帳」等の論考がある。さらには、深沢了子(聖心女子大学教授)と共同で、芭蕉に影響をあたえた俳諧師、宗因の独吟百韻集『宗因千句』の注釈作業を続けている。

また、上記「連句づくりをたのしむ」科目を素材とした一般向けの新書、2013年8月刊『連句の教室 ことばを付けて遊ぶ』もある。


【国際学術交流】
2015年11月15日、第 39回国際日本文学研究集会(人間文化研究機構 国文学研究資料館)において、シンポジウム「日本文学の越境―非・日本語でHaikuを読む/詠む―」の企画および司会を担当した。


【学外活動】
・俳文学会会員(2015年度~常任委員、および、2015年度~2017年度は機関誌『連歌俳諧研究』編集委員長、2018年度~は事務局代表)、日本近世文学会会員、中世文学会会員、和漢比較文学会会員、国会図書館分館東洋文庫兼任研究員、国文学研究資料館国際日本文学研究集会委員(2014年4月~2018年3月)


【著作・論文(及び作品)】
著作…(主要なもの)
『風雅と笑い―芭蕉叢考―』2004年9月刊、清文堂出版
『近世初期刊行 連歌寄合書三種集成』2005年12月刊、清文堂出版
『おくのほそ道大全』2009年7月刊、笠間書院(楠元六男氏と共編)
『「和漢」の世界―和漢聯句の基礎的研究―』2010年1月刊、清文堂出版
『連句の教室 ことばを付けて遊ぶ』2013年8月刊、平凡社
『旅する俳諧師―芭蕉叢考二―』2015年1月刊、清文堂出版
『芭蕉・蕪村 春夏秋冬を詠む 春夏編・秋冬篇』(深沢了子と共著)2015年9月および2016年2月刊、三弥井書店

論文…(ここ5年の論文の摘録)
「菊を詠む―芭蕉発句叢考」2014年9月『連歌俳諧研究』127号、俳文学会
「宗因独吟「来る春や」百韻注釈」(深沢了子と共同執筆)2014年11月『近世文学研究』第6号、文学史探究の会
「策彦周良の聯句文芸」2015年11月『形成される教養 十七世紀日本の〈知〉』所収、勉誠出版
「宗因独吟「やくわんやも」百韻注釈」(深沢了子と共同執筆)2015年12月『近世文学研究』第7号、文学史探究の会
「芭蕉携行の句帳」2016年3月『国語と国文学』第93 巻第4号、東京大学国語国文学会
「「秣負ふ」歌仙成立考」2016年12月『近世文学研究』新編第1号、文学史探求の会
「『城西聯句』の諸本(上)」2017年3月『かがみ』第47号、大東急記念文庫
「芭蕉の「初雪」」2017年10月『国語国文』、京都大学文学部国語学国文学研究室
「「秣負ふ」歌仙注釈」2017年12月『近世文学研究』新編第2号、文学史探究の会
「『城西聯句』の諸本(下)」2018年3月『かがみ』第48号、大東急記念文庫


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