和光につどう教師たちのプロフィール

ホーム > 表現学部 総合文化学科 所属教員一覧 > 教員プロフィール

教員プロフィール


表現学部 総合文化学科/教授

津田 博幸 ツダ ヒロユキ

研究分野…古代日本の文化と文学
最終学歴…慶応義塾大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程単位取得退学
学位…文学修士

和光3分大学

(最終更新日:2021-11-08)

【教育活動】
・1999年4月、和光大学表現学部文学科に、日本古代文学担当の助教授として着任
・2003年4月、同学部文学科教授に昇格
・2007年4月~、表現学部総合文化学科教授、現在に至る

総合文化学科において主に日本古代関係の科目を担当している。『古事記』『万葉集』『源氏物語』などを原文から読む学力を養いつつ、それらの「古典」を現代の問題意識からとらえ直すことができるよう工夫して指導している。講義においては、研究の最先端を紹介し、同時に、たとえば現代文化(民俗文化、アニメ、ロック等のサブカルチャーなど)も参照するなどして学生たちの興味を喚起することを心がけている。原典を読む演習形式の授業においては、参考図書の使い方の手引きから始めて学生が自力で原典に立ち向かえるようスキル・トレーニングをしている。ゼミナールにおいては、卒業論文の作成に向けて、テーマ設定、調査、口頭発表、討議、論文化の各段階を適切に踏んでいけるよう指導している。

教職課程においては国語科教育法と教育実習事前・事後指導を担当し、中学・高校の国語教員を目ざす学生を指導している。毎年数名の卒業生が国語の教職に就いている(含・非常勤等)。


【研究活動】
古代日本の文献に残された言語表現・諸言説を研究対象にしている。ジャンルでいえば、神話・歴史・物語・日記・和歌・対策文・史書や仏典の注釈など、文体でいえば和文・漢文いずれをも研究対象として読んでいる。基本的なテーマは、上記のようなジャンルと文体がまじわってできる言語フィールドで展開された、古代人の思考と表現を内在的に理解することである。

最近興味を覚えているのは、古代の言語理論や意味論に相当する諸言説、(平仮名・片仮名成立以前に)和文を漢字だけを用いて書くことによって生じた諸問題、古代における性とジェンダー、仏教と神話的思考の交差、仏教思想によって古代日本に生じたエピステーメーの変動、古代の和文・漢文における「引用」を表現論的観点または言説論的観点から分析すること、などである。

古代日本のエピステーメーと仏教との関連については、共同研究「善珠『梵網経略抄』の総合的・領域横断的研究」(2012年度より3年間、科研費の補助を受ける。基盤研究(C)課題番号24520237)の研究代表者として、古代ひいては前近代日本において重要な役割を果たした戒律経典と9世紀の日本僧によるその注釈に関する研究を行った。


【国際学術交流】
共同研究「『経国集』の総合的・領域横断的研究」(2009年度より3年間、科研費の補助を受ける。基盤研究(C)課題番号21520209)の研究代表者として、中国の研究者と連携して、日本の8~9世紀の対策文(哲学・政治思想を漢文の美文で綴ったもの)の注釈と研究を行った。その成果は『経国集対策注釈』として2019年3月に刊行した。

また、カザフスタンから『古事記』研究者を科研費の外国人特別研究員として和光大学へ招請し共同研究を行った(2016年10月~2018年9月。研究課題「古代文学テキスト分析の方法としての「シャーマニズム」」。課題番号16F16006。研究代表者:津田博幸。研究分担者:ANDASSOVA MARAL)。


【学外活動】
・2007年度~2016年度 上代文学会常任理事
・2017年度~ 上代文学会理事


【著作・論文(及び作品)】
著作(単著)
『生成する古代文学』、2014年3月、森話社
著作(編著)
『経国集対策注釈』、2019年3月、塙書房

論文…(過去五年間)
「「亡霊」が宿る場所」、2016年3月、『物語研究』第16号、物語研究会
「語ることと書くこと―モノガタリの相互作用―」、2016年5月、『新時代への源氏学』第8巻、竹林舎
「漢字文の相互参照性について―方法覚え書き―」、2016年11月、『国語と国文学』第93 巻第11号、東京大学国語国文学会
「たま(魂)―言語論から考える―」、2018年3月、吉田修作編『ことばの呪力』、おうふう
「『続日本紀』と宣命引用」、『古代文学』58号、2019年3月、古代文学会
「注釈的思考と中動態」、『日本文学』2020年5月号、日本文学協会
「固有名と物語」、『古代文学』60号、2021年3月、古代文学会


トップへ戻る