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教員プロフィール


表現学部 総合文化学科/准教授

遠藤 朋之 エンドウ トモユキ

研究分野…エズラ・パウンド以降の英語詩、日英比較詩学
最終学歴…法政大学大学院人文科学研究科英文学専攻博士課程満期退学
学位…英文学修士

和光3分大学

(最終更新日:2019-04-19)

【教育活動】
・2008年4月、和光大学表現学部総合文化学科に、「ことばの詩学」その他担当の講師として着任。

主にアメリカのモダニズム以降の詩を扱っている。 Ezra Pound、 T. S. Eliot といったモダニストから、Gary Snyder、 Allen Ginsberg といったポスト・モダニストへの流れなどを考える授業を展開している。とはいえ、詩は詩である。言語は違っても「詩(うた)」であることには変わりはない。「英語詩が専攻だからと言って、自国の詩に関心を持たないのは、芸術的不感症だ」という、恩師、金関寿夫氏のことばを忘れることなく、英語詩の授業でも、西脇順三郎、田村隆一、ナナオ・サカキといった詩人の作品、さらには、サカキの手になる小林一茶の英訳、ネイティヴ・アメリカン(いわゆるアメリカ・インディアン)の詩、また、パウンドの唐詩の英訳なども扱う。音楽においても「ポエジー(詩的なるもの)」はある。ジャマイカ出身のレゲエ・ミュージシャン、ボブ・マーリィやその他のレゲエ・ミュージシャン、また、ポップ・ミュージックやロック・クラシックスの歌詞も授業で取り上げる。それも、単に歌詞を読むだけではなく、例えばマーリィであれば、T. S.エリオットを教祖とした「新批評(New Criticism)」の基準と照らし合わせても見劣りせず、なおかつ、更にその先へと開いていった詩人として読み解くこともしている。17年度は、2016年にノーベル文学賞を受けたボブ・ディランの授業も、ディランに影響を与えたウディ・ガスリー、そしてディランの後継者と目されるブルース・スプリングスティーンの歌詞を絡めながら展開している。


【研究活動】
メインのフィールドは、何と言っても、アメリカ現代詩だ。「現代詩」とは、 “Modern Poetry” の訳であり、 “Modernism” とは20世紀前半に起こった芸術全般にわたる運動のことであるから、20世紀前半の詩がフィールドである。とくに、Ezra Poundを中心に研究している。とはいえ、「芸術的不感症」であってはいけない。「パウンド・トラディション」の詩人たち、とくに Gary Snyderや Allen Ginsberg、Jack Kerouac、ナナオ・サカキなどのビート詩人は、熱心に読んでいるつもりである。最近は、パウンドに始まる詩人たちの作品に共通する「時間の空間化」というテーマを中心に研究している。それと並行して、「メッセージ」に重きを置いた歌詞と詩を扱う。「メッセージ」と「詩」の違いはどこにあるのか、それを探っている途中である。


【学外活動】
2013年~2015年 日本アメリカ文学会東京支部 事務局
2014年~ 日本エズラ・パウンド協会 大会運営委員


【著作・論文(及び作品)】
論文…
「『地理的想像力』の変遷―パウンドからスナイダーへ」(『ノンフィクションの英米文学』金星堂)2018年
「Bruce Springsteen の複眼的視線」(『揺れ動く保守』春風社)2018年
「『時間の空間化』のグランド・デザイン―『詩篇 第1篇』を細かに読む」『Ezra Pound Review』第17号 日本エズラ・パウンド協会 2015年

翻訳…
ジョン・ルーリー展  展示絵画のタイトル翻訳担当 ワタリウム美術館
(初期ジム・ジャームッシュ監督作品の主演として知られる俳優、および「フェイク・ジャズ」の創始者でもあるジョン・ルーリーの絵画展)

2018年4月5日~7月7日
『幻を見るひと』The Reality Behind What We See (詩人吉増剛造氏を四季の京都に
追ったドキュメンタリー映画、モントリオール映画祭招待、オニロス映画祭金賞、
および最優秀伝記映画賞受賞、ピナクル映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞、
マドリード国際映画祭招待、イエラペトラ・ドキュメンタリー映画祭招待、
ブッダ国際映画祭招待、ニア・ナザレ・フェスティヴァル招待、
ニューヨークシティ・インディペンデント映画祭招待、シルクロード国際映画祭
ノミネート、マインドフィールド映画祭招待、ロイヤルウルフ映画賞招待、
サウス・フィルムアンドアーツ・アカデミー・フェスティヴァル招待) 
吉増氏の詩の翻訳・全体の翻訳の監修  2018年

Mizuho Ishida Two Lines—World Writing in Translation, “Moon Dog (「月の犬」)”
(アメリカの詩誌 Two Lines 所収、H 氏賞受賞詩人、石田瑞穂氏の詩の英訳) 2018年

Mizuho Ishida Dnevi Poezije in Vina (Days of Poetry and Wine, スロヴェニア国際詩祭公式パンフレット所収、 “Night Fishing” 石田瑞穂 「夜釣り」)、Beletrina 2014 (H氏賞受賞詩人、石田瑞穂氏の詩の英訳)

Shigeru Kayano Ainu Tools “Introduction,” “Chapter 3,” “Chapter 6,”“Acknowledgement” 担当 (元参議院議員で最後のアイヌ語第一言語話者だった萱野茂著、すずさわ書店刊『アイヌの民具』の英訳)平取町アイヌ文化振興推進会議、ゆいでく有限会社 2014年

J R 展 展示キャプション翻訳担当 ワタリウム美術館(「世界で最も大きな展示スペースを持つアーティスト」と呼ばれるフランス人アーティスト、J R の展覧会)2013年2月10日~6月2日

研究発表…
2018年3月 東京女子大学で行われた学会「Ezra Pound and Japan」において、城戸朱理による「基調講演」の質問者、および通訳。

「イギリス・アメリカ文学史補遺--英米文学のなかの非英米文学--」日本英文学会関東支部シンポジウム 2016年6月

「ロック詩人:歌詞を詩として読むこころみ」日本アメリカ文学会東京支部シンポジウム 2015年12月

「地理的想像力の変遷―PoundからSnyderへ」 日本アメリカ文学会全国大会 2014年10月

「パウンドとのやりとり―『詩篇1』の読み方・訳し方・楽しみ方を探る」日本エズラ・パウンド協会第35回大会ワークショップ2014年3月

その他、吉増剛造、白石かずこ、城戸朱理、和合亮一、石田瑞穂、文月悠光、暁方ミセイ、和光卒業生の小野田桂子の写真展といったイヴェントに、司会・パネリストとして多数参加。


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