和光につどう教師たちのプロフィール

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教員プロフィール


表現学部 総合文化学科/講師

角尾 宣信 ツノオ ヨシノブ

研究分野…映画学、美学、戦後日本文化史
最終学歴…東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程
学位…修士(学術)


(最終更新日:2021-04-13)

【教育活動】
・2020年4月~、和光大学表現学部総合文化研究科専任講師

 表現学部総合文化学科において担当している授業は、以下二種類に分けられる。「文化とアイデンティティ」、「ポピュラー・カルチャー」、「メディア論」、「勤労の文化学」、そしてゼミナールでは、具体的な美術作品や映像作品、過去や現在に流行した作品などを題材として、文化と社会との関係性を問い、またその関係性を探求するための方法論やその背景の哲学を論じる。一方、「笑いの歴史」、「心と文化」では、滑稽さや悲嘆など、特定の感情に注目し、やはり具体的な作品鑑賞を通じ、感情や情動の政治的機能について探求する。
 一貫して重視していることは、どのような作品、どのような社会や国家を対象として考察する場合にも、その歴史的背景を視野に入れること、そして常に具体的に、今を生きることとの関係性を問い直すことである。学生の皆さんの現在の生と交差させるかたちで、テーマを論じるようにしている。



【研究活動】
敗戦後日本の風刺映画・喜劇映画を中心に研究を行っている。敗戦直後、占領期の日本社会では、戦時中までのイデオロギーを揶揄する風刺表現が、映画に限らず数多く見られた。ところが、朝鮮戦争を経て高度経済成長を迎える中で、こうした風刺表現はサラリーマンを中心とする喜劇の枠組へと包含されていく。このプロセスは、敗戦後の経済体制としての法人資本主義、政治体制としての象徴天皇制、両者の確立と並行したものである。経済と天皇制との連動、そこに生じる滑稽さの表象を、戦争および敗戦によってこの社会に刻まれた外傷に対する防衛として明らかにしていくことが、研究の中心的課題である。


【学外活動】
・2017年より、都内や近郊の介護施設にて、昔の映画や映像を通じて対話を行うプロジェクト「シルバーシネマパラダイス!」を実施してきた(2020年3月より、コロナのため休止中)。
・2018年より、東京都小金井市を中心に、地域の高齢者の方々と自由な映像制作を行い、世代を超えた対話や地域の記録を育むプロジェクト「えいちゃんくらぶ(映像メモリーちゃんぽんくらぶ)」(主催:NPO法人アートフルアクション)を継続中。



【著作・論文(及び作品)】
『天地を掘っていく DOVE/かわいい人』(村田冬美との共編)、エディション・コゾウ、2020年。
『渋谷実 巨匠にして異端』(志村三代子との共編)、水声社、2020年。
『素が出るワークショップ』(饗庭伸・青木彬との共編)、学芸出版社、2020年。
「占領期前半における風刺の特徴と検閲に対するその抵抗性――『総合風刺雑誌VAN』の分析から」、『Intelligence』20号、2020年、66-85頁。
「平面に寝ころぶという記録の仕方――「風俗映画」としての渋谷実『自由学校』と「虚脱」状態の両義性」、『映像学』101号、2019年、92-113頁。
「破滅した「人間宣言」――『グラマ島の誘惑』における天皇および天皇制風刺について」、『川島雄三は二度生まれる』水声社、2018年、88-107頁。



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