和光につどう教師たちのプロフィール

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教員プロフィール


経済経営学部 経済学科/教授

加藤 巌 カトウ イワオ

研究分野…開発経済学、国際経済学
最終学歴…法政大学大学院政策創造研究科博士課程満期退学
学位…経済学修士(福岡大学)

和光大学リポジトリ
和光3分大学

(最終更新日:2021-11-10)

【職歴】
・1994年4月~2000年3月 中九州短期大学商経学科 専任講師
・2000年4月~2003年3月 中京学院大学経営学部 専任講師(2001年から助教授)
・2003年4月~現在    和光大学経済学部 助教授(2005年 経済経営学部に改組/2008年 教授)


【教育活動】
・2003年4月、和光大学経済学部経済学科に国際経済学・開発経済学担当の助教授として着任
・2008年4月、経済学科教授に昇格、現在に至る(2005年4月、経済学部は経済経営学部に改組)

経済学科において、主として国際経済学や開発経済学に関連する講義を担当している。国際経済学では「リカードの比較生産費説」をはじめとする貿易理論を講義している。同時に海外直接投資や為替変動の実例を紹介し、受講者がケーススタディで学べるように心掛けている。

開発経済学では発展途上国の暮らしや途上国と日本の関係に興味を持つ学生が受講している。講義では具体的な事例を取り上げ、そこから受講者1人1人が考えていく作業を行っている。講義内容に対して短いレポートを提出してもらい、それを基にして、次の講義では受講者全体で討論することもある。また、これまで発展途上国で撮りためた映像資料なども活用している。

上記講義に関連して、ゼミナール(演習)では国際物流商品や海外投資をテーマにして発表会を行っている。ゼミ生を中心として、年に一度、マレーシアなどの国々を訪れ、現地の暮らしを直に触れる機会を持っている。現地の大学や中学校、各種NGOなどとも交流している。また、最近はワークショップ(演習型講義)として、少子高齢化対策などに関する授業を英語で行っている(週に1コマ)。


【研究活動】
大学院では発展途上国経済論(開発経済学)を専攻した。これまで多くの国で社会の底辺に生きる人々と出会った。いまも毎年、発展途上国に出掛けて人々の暮らしに触れている。日々の暮らしを改善するものは何か。経済学で手助けできることは何かと問い続けている。「なぜ社会には貧しい人がいるのか、その状況を改善できないのか」と感じた当初の気持ちを大事にしている。現在も、発展途上国の研究者らと共同研究を行っている。現在は、これから急速な少子高齢化の進展が予測されるアジア諸国へ日本の経験や知恵を移植できないかと検討している。中でも高齢者雇用の仕組みをアジア各国で適応可能とする工夫について考えている。多彩な文化を内包するアジア地域では、少子高齢化への対策も多様なものが備えられるべきだと考え、その具体的施策を提示することを目下の研究課題としている。


【国際学術交流】
2009年4月から2010年3月までと2017年4月から2018年3月までの2度にわたりマレーシア国立サバ大学(UMS)において客員教授を務めた。同大学の人的資源経済学科で人的資源論などの講義を担当した。同時に、現地研究者らと研究会を立ち上げ、世界各国の少子高齢化現象や日本の高年齢者雇用の仕組みについて知見を共有した。2010年以降はマレーシア人研究者らを日本へ招いて、高齢者向け福祉施設や高年齢者雇用を行う企業などを訪問し調査する機会を設けている。こうした活動にはユニベール財団やマレーシア高等教育省、和光大学総合文化研究所などから助成を受けた。2012年にはフィリピンとインドネシアおよび日本から4人のゲストを招き、「越境する少子・高齢化」と題したシンポジウムを開催した(和光大学総合文化研究所主催)。また、2016年から2018年までは国際協力機構(JICA)の草の根支援活動としてインドネシアにおける防災教育活動に参加した。2019年には外務省が推進する国際人的交流事業のJENESYSで東南アジアの大学生らに日本の高年齢者雇用に関する講義を担当した。


【学外活動】
現在、川崎市や町田市の小中学校でアジアの国々を紹介する国際理解教育を実施している。「アジアシリーズ」と銘打った講座では、一年に6つ程度のアジアの国を紹介している。アジア出身の留学生らが人々の暮らしを児童に伝えている。過去8年で10を超える国と地域を取り上げてきた。その目的は児童の異文化理解を進めるとともに、幅広い意味で学習意欲を高めることである。毎回の「アジアシリーズ」の授業はつぎのように行われている。まず、留学生が映像資料などを使いながら基本的な事柄や人々の暮らしぶりを紹介する。座学に加えて、児童が当該国をできるだけ身近に感じられるよう、さまざまな試みを行っている。民族衣装を身に付けて伝統舞踊を披露し児童と共に踊ったり、歌ったり、「あそび」を紹介し、実際に遊んでみたりしている。授業の後半は小学校の調理実習室を利用して、その国の代表的な料理を児童と共に作り試食している。調理実習には日本人学生や大学教職員らも助手として参加している。とくに和光大学には留学生の学生生活を支援する「サポート学生制度」があり、彼ら(日本人の)サポート学生も参加している。なお、この取り組みは日本生活学会の2015年度生活学プロジェクトに採択された。同じく川崎市教育委員会の助成も受けた。

学会活動では、日本経済政策学会、国際開発学会、日本国際経済学会、日本経営教育学会、経営行動研究学会、日本貿易学会、日本生活学会に所属している。日本生活学会では2014年~2018年まで理事を務めた。


【著作・論文(及び作品)】
著作…2011年以降のみ
●Critical Success Factors, Issues and Concerns in Tourism Sustainability, 共著, 2013年4月, Person
 Malaysia Sdn Bhd, Chapter 8, Close Encounters with Local Communties in the Rural Tourism
 Destinations of Bario, Malaysia and Yufuin, Japan を担当
●『17歳からはじめる経済・経営学のススメ』(共著)2016年1月、日本評論社、第8章「アジアで進む少子高齢
 化-アジアが日本の事例を学ぶ-」およびコラム2本を担当
●『アジアから学ぶよい暮らしよい人生』(編著)2016年3月、八月書館、第2章「マレーシアの怒らない社会か
 ら学ぶ」および「あとがき」を担当
●『新国際経済論』(共著)2017年3月、八千代出版、第1章「国際経済の基礎理論1」および第2章「国際経済の
 基礎理論2」を担当
●『現代に問う経済のあり方 経営のあり方』(共著)和光大学経済経営学部編 2021年3月、創成社、第3章「マ
 レーシアの労働政策と国家戦略」担当
●『経済経営学部のキセキ』(共著)和光大学経済経営学部編 2021年3月、創成社、第4章2節「熱帯雨林の島で
 社会の多様性を体感する」担当 

論文…2011年以降のみ
● Consideration on transfer of Japan's aging experience to South East Asia(共著)2011年、『地球環境時代の経済と経営』(白桃書房)、*Beatrice Lim との共著
●「アジアの高齢化を考える」(単著)2012年、現代アジアアフリカセンター編『アフラシアの世界:アジアの過去・現在・未来』(アフラシア文化社)第4章として所収
●「東南アジア地域の少子高齢化とその対処策の枠組みに関する考察」(単著)2013年、和光大学総合文化研究所『東西南北2013』(八月書館)
●「少子高齢化する東南アジアへ日本の高齢者雇用の経験を伝える意義と課題」(単著)2013年、日本経済政策学会編『経済政策ジャーナル』第10巻第2号(勁草書房)*査読あり
●「高年齢者雇用の優れた実践に関する研究」(単著)2014年、和光大学総合文化研究所『東西南北2014』(八月書館)。*2013年度和光大学総合文化研究所一般研究(甲)の研究成果
●「高年齢者雇用を促進する人事戦略とは」(単著)2015年、日本経済政策学会編『経済政策ジャーナル』第11巻第2号(勁草書房)*査読あり
● Speed of Aging in Southeast Asia and New Definition of Aging Society(単著)2018年、8th IBBC UNIMAS Publisher, pp.830-842, eISBN 978-967-2008-73-6 *査読あり
●「人口が高齢化するスピードを測る指標の改善 「倍加年数」から「三倍加年数」へ」(単著)2019年、和光大学社会経済研究所(編)『和光経済』第52巻第1号
●「日本の生産年齢人口の減少と潜在的労働力に関する考察 -潜在的労働力としての高年齢者-」(単著)2020年、和光大学社会経済研究所(編)『和光経済』第52巻第2号
●「発展途上国の高齢化は本当に速いのか -これからの高齢化の進行速度を把握する-」(単著)2020年、和光大学社会経済研究所(編)『和光経済』第53巻第1号
●「テキストマイニングによる高年齢者雇用の業種別特徴の抽出 -雇用開発コンテストで表彰された39社の事例分析-」(単著)2020年、経営行動研究学会(編)『経営行動研究年報』第29号 *査読あり
●「高年齢者雇用を伝える学術交流の考察-マレーシア人研究者の来日調査と成果の検証-」(単著)2021年、日本地域学会編『地域学研究』第50巻第2号 *査読あり

研究ノート…2019年以降のみ
●「高齢化社会の定義に後期段階を付け加える提案」(単著/研究ノート)2019年、和光大学社会経済研究所『和光経済』第51巻第1号
●「インドネシア・ニアス島における児童の防災知識に関する調査Ⅰ」(共著/研究ノート)2019年、和光大学社会経済研究所『和光経済』第51巻第2号
●「インドネシア・ニアス島における児童の防災知識に関する調査Ⅱ」(共著/研究ノート)2019年、和光大学社会経済研究所『和光経済』第51巻第3号
●「マレーシアにおける人口の高齢化に関する意識調査-マレーシア人大学生と親世代は高齢化についてどのような認識を持つのか-」2021年、和光大学社会経済研究所『和光経済』第53第3号
●「東南アジアの学生は超高齢社会から何を学び、提言したのか」2021年、和光大学社会経済研究所『和光経済』第54第1号


【外部研究資金の獲得】
●The Univers Foundation Research Grant(共同研究)2009年、研究テーマ:Employment for the Elderly in Malaysia: Sharing Experiences from Japan
●日本私立学校振興・共済事業団学術研究振興資金(共同研究)2010年、研究テーマ:産学連携による短期留学生の日本企業適応能力向上の研究
●Ministry of Higher Education Malaysia, Fundamental Research Grant Scheme(共同研究)2010年、研究テーマ:Employment of Senior Citizen in Mlaysia: A Case Study of Sabah and Sarawak
●和光大学総合文化研究所「研究プロジェクト模索研究(甲)」(共同研究)2011年、研究テーマ:高齢化する東南アジア地域へ日本の経験知を移転する可能性を探る
●Japan Foundation, Grant No. CAD(E)030-09/11(共同研究)2011年、研究テーマ:Sustainable and Community-Based Tourism in Bario, Malaysia and Yufuin, Japan
●和光大学総合文化研究所「研究プロジェクト一般研究(甲)」(共同研究)2012年、研究テーマ:東南アジア地域の人口動態変化とその対処策に関する研究
●和光大学総合文化研究所「研究プロジェクト一般研究(乙)」(共同研究)2012年、研究テーマ:ASEANと中国の自由貿易協定における人的資源に関する研究インドネシアを事例として
●和光大学総合文化研究所「研究成果出版助成」(共同研究)2015年、研究テーマ:日本の少子高齢化の経験を東南アジアへ移転する
●日本生活学会「生活学プロジェクト」採択(単独)2015年、研究テーマ:「アジアの食体験」を通じた小学生向け異文化理解教育
●国際交流基金アジアセンター「アジア・文化創造協働助成」(共同研究)2015年、研究テーマ:スマトラ沖地震津波より10年を経て
●国際協力機構(JICA)草の根技術協力事業(共同研究)2016年、研究テーマ:ニアス島における伝統舞踊「Maena」を活用した防災教育事業
●和光大学総合文化研究所「研究協力型プロジェクト」(共同研究)2016年、研究テーマ:文化が防災に果たす役割-防災教材と防災教育プログラムの開発にむけて
●一般社団法人Jミルク助成金(共同研究)2016年、研究テーマ:留学生と日本人学生の協働によるアジア乳食文化の紹介
●UNIVERSITI MALAYA COVID-19 RELATED SPECIAL RESEARCH GRANT(共同研究)2020, The impact of Covid-19 pandemic on international tourist arrivals and tourism sector in Malaysia and other ASEAN countries, ◎Fumitaka Furuoka Rajah Rasiah Ma Tin Chomar Larisa Nikitina Iwao Kato


【受賞歴】
●Silver Medal(銀賞)/ R&D Expo 2012, Poster Session, UNIMAS, Malaysia
●Silver Medal for Invention(Invention部門銀賞)/ International Invention, Innovation and Technology 2012_IITE2012, Kuala Lumpur, Malaysia


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